Eco del marmo
The Story

 

Eco del Marmoの代表マッテオとフランチェスコには、石工職人と言われてかつて想像したような強面の雰囲気は全くありません。ハンサムで、新しい遊びを発見した少年のようにキラキラと光る瞳を持つ二人。
彼らの物語は、イタリアだけではなく、日本の、そして世界の職人やクラフトマンに共通の希望の物語です。

マッテオとフランチェスコは、石材加工職人の3代目です。父親マッシモは、1960年代に石材職人を始め、80年代の経済成長期には商売も繁盛し、事業を拡張していましたが、1993年にマッテオが1996年にフランチェスコが生まれたころには、大企業の躍進で小さな工房の仕事が減少し始めた頃でした。
家族経営の彼らの工房は借金が重なり、父親の心労と家庭内の暗い雰囲気を二人は子供ながら感じていたそうです。

それでも、二人にとって父親はスーパーマンでした。工房に遊びに行き、父親の仕事を見ながら、強い父親にあこがれ、父親のようになりたいと思いながら二人は育ちました。

仕事場で父親の仕事への情熱を見ながら、自分たちにも何かできないかと思っていましたが、もちろん幼い二人に父親を助けることはできませんでした。

 

 

数年たち、マッティアは大学の経済学部を、フランチェスコはWeb Designを卒業しました。
卒業式に参加した父の誇りに満ちた視線と母親の感動に満ちた微笑みを二人は忘れられないと言います。

また、二人が社会人となることは、家業に再び近づく時でもありました。
今度こそ、幼い子供が父親の仕事場に遊びに行くのではなく、社会人として家業を助ける時が来たのです。

祖父フランチェスコが、そして父マッシモと伯父のジュゼッペが継承してきた石材加工の技術や情熱を自分たちの代で途切れさせたくない。ずっとそう思い続けて育った二人は、今この時代にどうやって家族経営の小さい石材加工工房を継続していくかを考えました。

そして誕生したのがEco del Marmoです。
イタリアを代表する最高品質の大理石ビアンコカラーラを、3代に渡り引き継がれてきた石材加工の技術で、細部にこだわりながら、現代の生活にふさわしいシンプルな商品をつくり、それをデジタル技術で販売につなげていく、それが彼らのミッションです。

 

これは、私たちが5年前に立ち上げたブランドHands on Design( www.handsondesign.it )のパートナーの職人やクラフトマンととても似たストーリーです。大きな経済成長期を通過し、社会が変化し、価値観が変容する中で、若者は自分の人生や生活のあり方を考え、大きな企業の歯車の一つになるのではなく、小さくても自分で出来ることをして、サスティナビリティで自分が幸せになれる規模の企業を築いていこうという動きが大きくなりつつあります。

まだ立ち上げてから一年余り。これからどんどん成長して、カラーラ大理石とイタリアの伝統を世界中に知らしめてほしい。二人なら、きっとできると思います。

 
 
 

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